イロイロカケラ

オタクで腐女子なオバちゃんのたぶんお絵かき中心ブログ。10/7/1からFC2。それ以前の記事は前のブログで描いたものです。※版権物の二次作品は権利者と全く関係ありません。画像の無断転載禁!

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オリジナルBLSS11:it's my family!(後編) 

安斉くんのお姉さんが活躍(?)した前編。
後編は安斉くんドキドキの関矢くんお宅初訪問です(笑)
初めて読む方はカテゴリーの『創作』からドウゾ♪


★★★★★★★★★★★★


「え?いいの?」
その日関矢から来た電話は。
家に遊びに来い、と言うものだった。
この間は歯切れが悪い感じだったからイヤなのかと思ったんだけど。
「…母さんがさ…ぜひとも夕飯食べに来てって…」
…やっぱ関矢本人はイヤなんだろうな。
なんか声のトーンが低くて、後ろで女の人のけしかけるような声が聞こえる。
おふくろさんの前で急かされて電話してんのか。
でもまぁ、何はともあれ初めて関矢の家にお呼ばれ…vv
「ありがと!絶対行くよ!」
「いや、そんな気合入れる程の事じゃ…用事あったら別にいいから」
「それより大事な用なんてあるワケないだろ!」
「本当にいいんだって…」
関矢の声の後ろから「瞬てばそんな事言わないの!」と聞こえた。
思わず笑みが漏れる。
可愛いおふくろさんなんだな。
「おふくろさんに必ず行くって伝えといて!」



地図は事前にメールで送ってもらった。
手土産は散々迷った挙げ句、森本のオススメのケーキ屋のシュークリームにした。
なんか落ち着かなくて気が付いたら約束の時間より一時間も早く着いてしまった。
小学校の真ん前にある小ぶりなパステルカラーの二階建て。
表札に『関矢』
ここかぁ…
あ、俺緊張してる?
息子さんをください!とかやりに来たんじゃないんだけどな。
あくまでも友達…としてなんだけどな。
おそるおそるインターホンを押してみる。
ピンポーン……
誰も出ない。
…こんだけ早けりゃ留守ってコトもあるか。

関矢の家族かあ…
おふくろさんどんな人かな。
やっぱ関矢に似てるのかな。
きっと小柄で女らしくて優しくてエプロンが似合う感じの…

俺が玄関前であれこれ想像していると、後ろから声をかけられた。
「あらぁ?もしかして瞬のお友達の…?」
はっ!関矢のおふくろさん?!
コロコロとした柔らかい声はイメージ通りだ。
「はっはい!安斉といいます!すいません、僕時間間違えてしまったようで…」
俺が慌てて振り向くと。

そこにいたのは、ジャージを着込んで首からタオルを下げた汗だくの妙にガタイのいい中年女性だった……


それからほどなくして関矢が帰ってきて。
夕食の支度ができるまで待っているようにと関矢の部屋に通された。
ドアを閉めると関矢が憮然とした顔で俺に尋ねた。
「安斉、なんでこんな早く来るのさ」
「え、なんか嬉しくて」
俺が即答するとちょっと赤くなって頬を膨らませる。
可愛いんだよなぁ…コイツ。
ふと部屋の中を見回す。
関矢の部屋は隅々まできちんと整頓されていて生活感がない程に掃除が行き届いていた。
棚の中までホコリ一つ見当たらないのは、これが付け焼き刃ではなく通常の状態なんだろう。
「すげぇキレイにしてるんだな…おふくろさんがやってくれてんのか?」
「とんでもないっ!!」
俺の問いかけに関矢はいきなり声を荒げた。
「あの人に任せたらどんな怖ろしい事になるか……床に落ちてる物は何でも捨てるし、掃除機はどこにでもぶつけて歩くし、人の引き出しは勝手に開けてひっくり返すし…とにかく大雑把で傍若無人なんだよっ!!!」
…こんな長文を一気に叫ぶ関矢は初めて見た。
「えーと…つまり自分で掃除してんだな?」
「そうだよっ!母さんに掃除する隙を与えないために必死でね!」
…なんか良く分かんないけど関矢も苦労してるらしい。
あのおふくろさんに会わせたくなくてイヤがってたのかな。
「今日親父さんは?」
「いっつも帰り遅いよ。ハウスメーカーの営業だから」
「ふぅん…関矢って親父さん似?」
あのおふくろさんとはイメージが違いすぎる。
「あー、そうかも。父さんも俺と同じでモヤシみたいな体してる」
…コイツ自分の事そんな風に思ってたのか…
そこで下から声がかかった。
「二人共ーーー!ゴハンにしましょー♪」

階段を降りながら関矢が俺に囁く。
「…期待しないでよね…」
おふくろさん料理得意じゃないのかな?
おそるおそる食卓に向かうと。
「やっぱ男の子は肉でしょー!遠慮しないでたくさん食べてねーー!」
満面の笑みを浮かべたおふくろさんが汗だくになってホットプレートで肉を焼いている…のはいいんだが。
その量が尋常でなかった。
そりゃ肉は好きだけど……何人分あるんだ?!コレ!
今日はあと10人くらい来るのか?!
関矢がぼそりと俺に耳打ちする。
「大雑把なこの人に一番向いているメニューで、量は自分が基準なんだよ…」
おふくろさんの基準?これが?!
「ほら、二人とも早く座って!安斉くん食べるでしょっ?ウチは瞬もお父さんもあんまり食べないからつまんなくって~♪」
「はい…ご馳走になります…」

関矢のおふくろさんは実によく喋り、よく焼き、よく食った。
「安斉くんはいい体格してるわねぇ。何かスポーツしてるの?」
「はぁ…高校の時は陸上で走り幅跳びを…でも今は特に…」
「まぁ、勿体ない!バレーやりなさいよ!バレー!バレーはいいわよぉ♪」
…俺バレーやる程の身長じゃないんだけどな…
そこで関矢の耳打ちガイド。
「ママさんバレーに人生かけてる人なんだよ…」
ナルホド☆
そして関矢のおふくろさんはバレーが如何に素晴らしいか、自分が全国大会まで行くのにどれだけ練習を積み、どのように活躍したか延々と話し。
合間に俺達の皿に多量の肉を盛り付け自分もその倍は食べ、関矢といつから仲良くしてるのかと思い出したように聞いてきた。
関矢はおふくろさんの言うこと一つ一つに無愛想に文句を言っていて、いつもより子供っぽく見えた。

「く…苦しい…」
「皿に盛られた分無理して全部食べるからだよ」
「だって…せっかく焼いてくれてんだから…」
食後、俺達は関矢の部屋で倒れていた。
「疲れただろ?あの人エネルギーありすぎで他の人はあてられちゃうんだよね。だから会わせたくなかったんだけど」
…納得した。
俺はふと思いついた事を聞いてみる。
「あのさ、おふくろさん練習ばっかしてんなら家にあんまりいないんじゃないの?」
関矢は黙って窓の外を指差した。
「なに?」
「練習場所、すぐソコの小学校。あの人練習時間も長いけど、すんごい頻繁に戻ってくるから」
…そうか、やっぱこれからのデート場所って訳にいかないか…
腕を伸ばすとふと関矢の髪に指先が触れた。
…触りたいな。
「関矢」
肩をそっと寄せる。
「…やらしい事しないって言ったのに」
「しないよ。キスだけ」
「焼き肉臭いよ」
「俺も一緒」
「もう…」
少し目を伏せて頬を赤らめる関矢に俺はゆっくり顔を近づけ……
「二人共ー!お茶持ってきたわよー!」
バァン!!
…勢いよくおふくろさんが入ってきた。
固まった俺達に無邪気に尋ねる。
「あらぁ、何やってるのー?♪」
「…関矢くんの目にゴミが入ったようなので…」
「ま!安斉くんて本当に優しいのねぇ!」
…く、苦しい…

「ぼ、僕そろそろ帰ります。お邪魔しました」
これ以上居て関矢に触るのを我慢するのは辛い。
「ゆっくりしていっていいのよ?あ、泊まっていったら?」
「いっいえ!とんでもないっ!」
そんな拷問は勘弁してくださいっ!
「無理に引き止めんなよ、母さん。安斉、途中まで送ってくよ」
関矢の言葉におふくろさんも諦めたようで、大人しく玄関先まで見送ってくれた。
靴を履いたところでおふくろさんは急に改まった調子になる。
「安斉くん、今日は来てくれてありがとうね。この子、昔っから友達少なくて心配だったのよ。安斉くんみたいないいお友達がいて安心した…」
そう言ってはにかむおふくろさんには少し関矢の面影が見えた。
おふくろさん…
スイマセン☆いいお友達の俺は息子さんにあんな事やこんな事や口に出せないようなコトを色々やっているんです!!
「ほら!行くよ、安斉!」
心の中で謝ってると関矢に引っ張られた。
「安斉くん、また来てね!」
「はいっ!また…お邪魔します!」
あったかい笑顔に素直にそう思った。

関矢は歩きだしてからしばらく無言だった。
「…いいおふくろさんじゃない」
「うん…いい人だよ…」
俺の言葉に関矢は俯いたまま答える。
「僕が小さい時からいじめられてないか、友達と上手くやっているか、いつも心配して。僕が普通に進学して、ちゃんと卒業して、安定した会社に入るのを望んで………僕がその内女の子と家庭を持つって何の疑いもなく信じてる人だ」
関矢の伏し目がちの横顔を見て思った。
おふくろさんにずっとイラだった口調だった関矢。
でもイラだっていたのはおふくろさんにじゃなくて、おふくろさんの望む未来を選べない自分に対してじゃないだろうか。
俺達は男同士だから、自分達が育ってきたような家庭を作る事はできない。
でも……
「…ふぅ、もう夜は寒いね」
弱々しい微笑みを浮かべて肩を震わせる関矢を…守りたいな、と思った。
おふくろさんを「いい人」と言った時のような寂しい顔をさせないように。
俺は関矢に安心を与えられる存在になりたい。

でもそんなセリフ、プロポーズみたいで恥ずかしいから。
俺は何も言わず、関矢の髪に指をいれて額に小さくキスをした。
俺が関矢を大切に思っている事が伝わりますように。
そう願いながら。

「…バカ」
そういうお前の目が笑っているのが何より嬉しいから。

★★★★★★★★★★★★


うーん、コメディとしても人情ものとしても中途半端だったかなぁ…☆
後で修正するかもしれません。

このシリーズは残り3回の予定。
(あれ?増えてる?)(笑)
次回は単発のSS書こうと思ってます。
どこまでいってもBLですが(笑)
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2008/05/19 Mon. 23:46 [edit]

category: 未分類

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コメント

たちばなさん江

たちばなさん、続けて読んでくれてサンキュ!です。
具合悪いのにこんなの読ませてなんか申し訳ない・・・

>関矢のおふくろさん、こういう人だったのかー。
そら、安斉もびっくりだよね。

関矢くんの母さんはいかに関矢くんのイメージから離れた人にするかがポイントでした。
目指したのは「出オチ」(笑)
文章ではなかなか難しかったですけどね☆

>息子にやっと友達が出来たと喜んで
家に招きたくなる母親の心理はわかりますね。

実際は友達ではなく恋人だったわけですが(笑)
やっぱ関矢くんみたいな内向的な息子だったら色々心配になるだろーなー。

>には笑いました。ははは。安斉にしてみりゃね。

ああ、このセリフは書き出す前から確定でした(笑)

ではでは~♪

うっちー #79D/WHSg | URL
2008/06/05 11:00 | edit

意外ですね。

関矢のおふくろさん、こういう人だったのかー。
そら、安斉もびっくりだよね。

息子にやっと友達が出来たと喜んで
家に招きたくなる母親の心理はわかりますね。
母親やったことない私ですが(笑)
嬉しかったんでしょうね。
しかも息子とは違い、スポーツマンで健康的な安斉。

>スイマセン☆いいお友達の俺は息子さんに
>あんな事やこんな事や口に出せないような
>コトを色々やっているんです!!

には笑いました。ははは。安斉にしてみりゃね。

ではでは また~

たちばな #79D/WHSg | URL
2008/06/04 23:22 | edit

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