イロイロカケラ

オタクで腐女子なオバちゃんのたぶんお絵かき中心ブログ。10/7/1からFC2。それ以前の記事は前のブログで描いたものです。※版権物の二次作品は権利者と全く関係ありません。画像の無断転載禁!

スポンサーサイト 

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

--/--/-- --. --:-- [edit]

category: スポンサー広告

cm --  tb --  

オリジナルBLSS9:call my name 

はい、どんな状況でもコレだけは書けるBLシリーズ(苦笑)
今回は安斉くん語りで二人のケンカ…なのですが。
何故かシリーズ最長の長さとなりました。
このシリーズはいつも携帯でちまちま打ってるのですが字数オーバーで全部打てないとゆー事態☆
なので、読む方は覚悟なさってください。
エロは18禁ほどじゃないけど多少あり。
初めて読む方はカテゴリーの『創作』からドウゾ♪


★★★★★★★★★★

「りょうすけ!」

街中でいきなり名前を呼ばれて振り向いた。
「ほらぁ、そんなの買わないんだから座り込まないで!帰るわよ!」
「やだー!買うのー!」
…なんだ、子供か。
そう言えばしばらく名前で呼ばれたコトってないなぁ。
男友達はみんな名字で呼ぶし(森本含む)親も姉貴が家を出てからは区別する必要がないからか「アンタ」か「ちょっと」だし。
…恋人の関矢もずっと名字呼びだし…
今まで付き合った女達はすぐ名前で呼びたがったもんだけどなぁ。
俺達もHとかするようになって3ヶ月。
そ…そろそろ名前で呼び合うのも…いい気がするんだけど…
関矢の名前…
「…瞬」
口に出すとたちまち顔が赤くなる。
俺って…恥ずかしいヤツ?
ああもう道の真ん中で何やってんだろう☆俺。


最近の俺達のデートと言えば専ら俺の部屋。
森本に人目につく所を二人で出歩くなって言われてるからだ。
今も関矢が隣で情報誌を捲っている。
その横顔を眺めてると改めてキレイなヤツだなーと思う。
こんな美人が俺の恋人だって世界中に自慢したいけど、男同士ってだけでそれも叶わないなんて…ちょっと切ない。
「なに?」
視線を感じたのか関矢がこちらを向いた。
「…なんでもない」
俺は関矢に向かって腕を伸ばした。
肩を抱き寄せる。
唇を合わせる。
舌を絡ませる。
角度を変えて何度もお互いを味わう。
そうしてる内に相手の熱が上がってくるのを感じる。
「あんざい…」
耳元に関矢がかすれた声で囁くとこの呼ばれ方も悪くないと思える。
だからこそ、名前で呼ばれたらどんなに嬉しいだろう。
どんなに愛しいだろう。
関矢を抱きしめながら俺の願いを口にしてみる。
「あ…あのさ…」
「なに…?」
「名前で…呼び合わない?これから…」
おおっぴらにできないのなら、せめて二人きりの時は誰よりも近い存在でありたい。

ところが。
関矢から返ってきたのはひどく冷静な声だった。
「なんで?」
「え…なんでって…」
「今のままで不都合ないし、別にわざわざ変えなくても良いじゃない。どうせ俺達結婚できるワケじゃないから一緒の名字になること無いし」
「…そりゃそうだけど…」
「じゃ、それでいいじゃん」
いつの間にか関矢は俺の腕をすり抜けて淡々と情報誌の続きを読み出した。
そこにさっきまでの熱は無い。
…なんだろう?この空気。
急に手持ち無沙汰になった俺はおずおずと関矢に話しかけた。
「え…と…メシ食ってく?」
「あ、作ってくれんの?俺安斉の作るゴハン大好き♪」
「は…は…大好き…ね…ゴハンが」
「家に連絡しとくね♪」
俺は台所で米を研ぎながら釈然としないものを感じていた。
おかしい。
俺の予想では関矢が頬を染めながら「…良亮…」とか呼んでくれて俺も「可愛いよ…瞬」とか言ってHに雪崩れ込むハズだったのに。
俺は何か失敗したんだろうか?

「うゎー♪美味しそ!安斉厨房のバイトやるようになってから腕上げたよね」
そんなモヤモヤした気分も関矢の笑顔を見てるとどうでもいい気がしてきた。
「おう♪店長からも筋がいいって誉められるんだぜ」
「うん、本当に美味しい!」
食の細い関矢が俺の作る料理だけはしっかりと食べる。
それが俺には嬉しい。
「そーいやお前来週誕生日だよな」
「うん」
「ご馳走作ってお祝いしてやるよ。こんなあり合わせじゃないヤツな。ちょうど親もその頃買い付けでいないからのんびりできるし」
関矢はゆっくりと頬を染めて頷いた。
…やっぱ可愛いや。


関矢の誕生日当日。
俺はあいつの大学に来ていた。
約束では関矢が直接俺の家に来る事になってたけど、サプライズで迎えに来て驚かそうって作戦だ。
そんで新婚みたいに一緒に買い物して…
外で会うなって言われてるけど…誕生日くらい良いよな…
関矢そろそろ来るかな…
ああ、違うガッコってなんか緊張する!
俺は正門近くをウロウロしながら関矢が来るのを待っていた。
不意に耳に「関矢」という単語が飛び込んでくる。
5~6人で笑いながら歩いてくる集団。
その中に関矢を見つけた。
一人じゃないのか…どうしよう…
迷いながら木の陰から様子を見ていると、関矢がすごく自然に笑っているのに気がついた。
「なに?関矢今日誕生日なの?」
「うん」
「え~、こんな童顔で俺より年上かよ~」
「若く見えるって言ってよ」
周囲とこんなに楽しそうに話す関矢を俺は知らない。
高校時代の関矢はどこか人と距離を感じさせる人間だった。
俺以外に、あんな顔させるヤツらがいるなんて。
なんだか胸が消化不良を起こしているような不快感。
と、いきなり集団の中で一番背の高い男が上着を脱ぎだした。
「よーし!俺から瞬にプレゼント!」
え?今…瞬って呼んだ?!
男は自分の着ていたTシャツを脱いで関矢のロンTの上に重ねた。
ななな…何やってんだ、アイツ!
関矢も嫌なら嫌って早く…
「も~、晶のお古なんていらないよ~」
…言葉と裏腹に関矢は満面の笑顔だった。
「お古じゃないぜ?これ今日おろしたて」
「でも汗臭い」
「それがプレミアなんじゃん。瞬、はっぴば~すで~♪」
「んもう、晶には適わないな」
…なんでそんなに嬉しそうなんだよ。
…なんで名前で呼び合ってんだよ。
俺にはあからさまに嫌がってたくせに…
俺はフラフラと関矢の大学から離れていった。


…考えてみれば。
最初に告白してきたのが関矢の方だったからあいつは俺が好きなんだと決めつけてたけど。
最近は俺の方が好きの強さが上なんじゃないだろうか。
…心変わりしない保証なんて何処にも無いんだ。
あ、ダメだ。
涙目になってきた。
俺…関矢が離れたりしたら…どうしよう…

ピンポーン。
あ…もしかして関矢かな。
でも今は会うのが怖い。
会って、何を口走るかが怖い。
息を潜めているとドアが開く音がした。
「あんざいー?いないのー?」
…鍵かけてなかった。
俺ってなんて間抜け。
「あんざいー?入るよー?」
関矢の声が近づいてきて、台所の電気がつけられる。
「あ…いるんじゃん。返事くらいしなよ。暗い中でどしたの?」
俺は関矢の方を見れない。
関矢は何も無い食卓を眺めて言った。
「ご馳走してくれるんじゃなかった?」
「…メシなら炊けてるから丼で食え」
「男らしいね…安斉ヘンだよ?何かあった?」
俺の横に来る関矢。
視界にあの男のTシャツが映る。
違う男の匂いがする。
「…脱げよ…それ」
「え?」
「他の男の服なんて喜んで着てんじゃねーよ!」
ダメだ。
こんな言い方したかったワケじゃないのに。
「…なんでそれ…」
「俺…お前の大学行ったんだよ…」
「ああ…声かけてくれれば良かったのに」
「あんな楽しそうなお前に声かけられるかよ。…名前で呼び合ってさ」
「誤解だって!アイツらはゼミの連中で晶も単なる友達。アイツ誰にでもああなんだよ」
「俺には名前で呼ぶこと許さなかったクセにアイツはいいんだ」
「あ…」
関矢の頬が染まる。
その顔を見たらなんだか頭に血が昇って、次の瞬間俺は関矢を床に押し倒してた。
「や、止めろ…安斉…」
「あの男には…どこまで許したんだよ」
…バンっ……
いきなり頬を力一杯張られた。
関矢が涙をためた目で震えている。
「…バカ…!」
俺が俯いている間に関矢は走って出ていった。
「………いてぇ」
細っこいけどやっぱ男の力だな、とか思いながら。
俺は自己嫌悪で死にそうだった。


次の日。
俺は授業が終わっても立ち上がる気力は無かった。
学校まで来れたのが奇跡だ。
机に突っ伏して、気がつくと目の前を猫のストラップが揺れている。
「安斉なんか暗いじゃーん…うわ、ヒドい顔」
「森本か…ほっとけ。なんだよ、その猫は」
「ん、安斉も持ってるかなーって思って。コレ瞬くんとお揃いなんだよ」
「あ…そ……………今なんて言った?!」
「お揃い」
「その前!関矢の事なんて呼んだ?!」
「瞬くん?」
目の前が真っ暗になる。
「い…いつからそんな呼び方…」
「先月くらいかなー?」
「…ちなみに関矢は森本をなんて呼んでんだよ?」
「亜佐ちゃん」
…撃沈した。
俺は森本以下なのか………

俺は森本に事の次第を説明した。
「あー…それは痛いねぇ…」
「昨夜のは俺が悪いに決まってるけどさ、でもどうしても分かんねえんだよ。なんで俺だけ名前呼んじゃダメなのか」
「うーん…あたしもアンタの話だけじゃ分かんないなぁ…やっぱ他の男好きになったとか…」
更に沈んでく俺を見て森本は慌てて叫ぶ。
「あーっウソウソ!!」
でも何のフォローにもならない。
「…今度聞いといてあげようか?」
「…いい」
「だったら自分でちゃんと話すのね。瞬くん楽しみにしてたんだよ、安斉に誕生日祝ってもらうの。そりゃもう嬉しそうに」
俺にまだ希望はあるんだろうか?
「森本…お前いいヤツだったんだな」
「やっと気づいたか」


メールとか電話じゃなくて。
直接話したくてあてもなく関矢の大学に来た。
そう都合よく会えるかな…
落ち着かない気分で周りを見回してると、あの男を見つけた。
関矢を名前で呼んでたアイツ。
女連れで腰に手を回しながら、見るからにイチャイチャと歩いてる。
…やっぱ関矢の言う通り単なる友達なんだろうか。
俺は思い切ってソイツに近寄った。
「…あの、関矢どこにいるか知らない?」
「関矢?ああ瞬だったらさっき中庭で見たけど…あんた見ない顔だけど瞬の友達?」
「…ああ」
「あいつ今日なんかおかしいんだ。フォローできるんなら頼むよ。あ、中庭はあっちの校舎から入ってって」
「…ありがとう」
俺が落ち込んでるように関矢も落ち込んでるんだろうか。
待ってて、関矢。
今行くから。

何人かに場所を聞きながら中庭にたどり着く。
すぐにベンチに力なく腰かける関矢の華奢な背中が見えた。
声をいつかけようか、躊躇いながら近づくと関矢が何かブツブツ言ってるのに気付く。
一人で何言ってるんだろう?
「…りょう…すけ…」
関矢はそう呟くと瞬間的に耳まで真っ赤になった。
そして自分の名前を呼ばれた俺も真っ赤な顔で固まってしまった。

「…え?あ、安斉っ!なんでっ?!」
俺に気づいた関矢はすごい狼狽えようだった。
「昨日の…謝ろうと思って…」
「…今の…聞いてた?」
俺が頷くと関矢の顔が更に赤くなる。
「…だからイヤだったのに…絶対平常心でいられないから…」
「…それが名前で呼びたくない理由?」
「そうだよっ!」
両手の隙間から赤みの褪めない顔が見える。
「安斉の名前は他のヤツと違うんだよ…俺にとって」
…俺は本当にバカだ。
関矢にこんなに愛されてるのに。
「俺…昨日はバカな嫉妬して…ゴメン。関矢のあんな顔高校で見たこと無かったからつい…」
「あんな顔って?」
「関矢、高校の時はなんか周りに壁作ってただろ。昨日はそういうのなくて、本当に楽しそうだった」
「…それも安斉のせいだよ」
「え?」
「僕は…自分がゲイだってことをずっと引け目感じてて…周りに知られないように、踏み込まれないように、って…そればっかり考えてきた」
関矢は一呼吸おくと俺の目をまっすぐに見て言葉を続けた。
「でも安斉が僕を受け止めてくれたから…自分が少し好きになれて…構えなくてもいいかなって思えるようになったんだよ?」
…俺は胸がいっぱいになった。
こんな俺が関矢を好きでいる事に意味があったんだ。
…あ、ヤバい。
抱き締めたい。キスしたい。
「関矢…いや、瞬」
途端に瞳が潤みだす。
俺は関矢の腕を掴んで走り出した。
「ウチ行くぞ!誕生祝いやりなおさなきゃ!」

俺達は全速力で家に駆け込んだ。
鍵をかけるとすぐに唇を合わせる。
「安斉…大好き…」
「ダメ」
「え?」
「俺のこと名前で呼んで?さっきみたいに」
「りょ…りょうすけ…」
「もう一度」
「良亮…!」
「好きだよ…瞬。遅くなったけど誕生日、おめでとう」
後はもう、お互い夢中で抱き合った。
瞬の乱れようは激しくて、俺はゾクゾクしながら何回もイッた。
事が終わった時に瞬が消え入りそうな声で
「やっぱり理性が保てないんで今まで通り名字で呼ばせて…」
と言ったのには苦笑したけど。

あれから俺達はHの時だけ名前で呼び合っている。
コレはコレでエロくて悪くない。
「…一人でする時は俺の名前呼んだりすんの?」
スケベ心で囁いたら即座に殴られた。
やっぱり男の力だな、なんて思った。


★★★★★★★★★★


長々とお疲れ様でした(笑)
二人のフルネームは第1話で出たきりだったので、ずっと読んでくれた方も「へー、そんな名前だったんだ」と思ったでしょうね☆
で、結局安斉くんはプレゼント無しでHだけ?
ヒドイ彼氏だ(笑)

では次回予告。
二人の家族が登場予定でコメディー色が強い話になりそうです♪
現在の予定では全12回で終了の見込み。←(1クールかよ☆)
次回の話が終わったら絵描きに戻ってキャラデザインなんかしてみようとも思ってます。
オリジナルの絵柄って自分でも想像つかないんですけど(笑)←(ヲイ☆)
スポンサーサイト

2008/05/11 Sun. 11:59 [edit]

category: 未分類

cm 2  tb 0 

コメント

たちばなさん江

たちばなさん、いつも感想ありがとね♪
読むのはゆっくりでかまいませんコトよ。
たちばなさんご自身の執筆もあるしね!
(楽しみにしてます♪)

晶との三角関係を期待されてました?
それやったら私の力量じゃ話がまとまらなくなるんで止めたんです☆
裏設定では晶はスキンシップ過剰なバイ、とゆーコトにしてます(笑)

森本さん本当に気に入っていただけたようですね。
彼女は最終回も出番ありますから!
安斉の顔は・・・もうしばらくお待ちください☆

ではでは~♪

うっちー #79D/WHSg | URL
2008/05/30 13:12 | edit

なるほどねー

うっちーさん 続きを読みましたよん♪

のろのろペースでごめんなさいね。

名前で呼ぶと平常心が…か。
可愛いなぁ、もうほんと。
2人とも可愛いです。
でも晶はノーマルだったのね。ちょい残念。
Tシャツ脱いでまで与えたのだから、
ちょっと期待したのだけど(笑)

森本さんと安斉くんのやりとりは良いね。
楽しいです。
森本さん好きだわー。

安斉くんの顔も楽しみです。うふふ。


たちばな #79D/WHSg | URL
2008/05/29 23:23 | edit

コメントの投稿

Secret

トラックバック

トラックバックURL
→http://woopee1009.blog130.fc2.com/tb.php/716-0a80feae
この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)

2017-08
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。