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イロイロカケラ

オタクで腐女子なオバちゃんのたぶんお絵かき中心ブログ。10/7/1からFC2。それ以前の記事は前のブログで描いたものです。※版権物の二次作品は権利者と全く関係ありません。画像の無断転載禁!

読書感想みっつ☆ 

最近読んだ小説の感想なんか書いてみます。
結構「当たり!」と思うモノに出会えましたよ♪



『スカイ・クロラ』森博嗣

彼はまだ子供で、
ときどき、
右手が人を殺す。
その代わり、
誰かの右手が、
僕を殺してくれるだろう。

空を想わせる真っ青な表紙にはシンプルにタイトルと著者名が白く書かれ。
そして隅に書かれた、この一文。
これだけでもう世界に引き込まれました。
空を飛ぶためだけにしか生きられない、永遠の子供の物語。

森博嗣さんの作品は対談集とかエッセイを少し読んだことがあるだけで、小説は初読でした。
読んでみてまず感じたのは
「なんて美しい文章なんだろう」
簡潔で、媚びず、そして胸に突き刺さってくる文章。
シンプルな刃物のような美しさ。
その美しさは主人公である『永遠の子供』カンナミの存在感にも繋がります。
淡々と語る彼が渇望するのは「空」だけ。
そして彼の上司クサナギとの微妙な距離感、「死」への想い。
読後に訪れたのは静かな悲しさと不思議な充足感でした。
カンナミはきっとまた空を飛ぶのでしょう。
彼はそうする事しかできないから。

短い文章でたたみかけるように書かれた飛行シーン、戦闘シーンは疑似体験のような感覚。
この辺りにも作者の非凡な力量を感じます。

この作品に魅了された私はシリーズの『ナ・バ・テア』『ダウン・ツ・ヘブン』も読みました。
そちらはクサナギが主人公です。
表紙のオレンジ色とグレーは夕焼けと雲のイメージでしょうか。
『ナ・バ・テア』はクサナギ視点の話だと気付くのにしばらくかかって「ヤられたなぁ☆」と思いましたが(苦笑)
「飛べるだけでいい」クサナギが、様々なしがらみに絡めとられていくのが悲しいですね。
『ダウン・ツ・ヘブン』にはカンナミも出てきます。
ちょっとミステリアスに。

この小説は押井守監督(作家乙一さんの義父)(どーでもイイっすね☆)が来年アニメ映画化します。
小説そのままでなくシリーズのあちこちを再構成してストーリーを作るのかな、と思っていますが。
この美しい小説にふさわしい作品になって欲しいと祈ってます。



『世界の終わり、あるいは始まり』歌野晶午

壮大なタイトルに惹かれて読んでみた小説。
SFやファンタジーではなく、日本の普通の家庭が舞台のミステリーです。
冒頭から出てきた雄介はちょっと大人びた口調が魅力的な小学生。
その町内で誘拐殺人事件が起き、やがて語り手は雄介の父となります。
彼の陥る恐怖は現代の子供を持つ人間にとって絵空事と笑えない、背筋が凍るリアリティを感じさせます。
巧みな筆致によって読者も彼の悪夢をさまよう。
そしてたどり着いたラストで、彼と共に『覚悟』するのです。



『ロッキン・ホース・バレリーナ』大槻ケンヂ

「十八歳で夏でバカだった。」

バンド少年達の、おバカだけど切なく輝くひと夏の物語。

『人として軸がぶれている』とゆー名曲を歌われたオーケンの小説デス(笑)
オーケンの小説を読むのは初めて。
つかジャケ買い(笑)
浅田弘幸先生のイラストが素敵すぎたんで♪
でも中身もイラストに負けず素晴らしかったデス!!
もうね、登場人物達がすごいイキイキしてるんですよ♪
おバカでダメダメなんだけど、そのバカさまで愛おしいとゆうか。
特に謎のゴスロリ少女、町子が可愛くていかかわしくて切なくてチャーミング!
そんな彼女が、バカなんだけどトラウマを抱えて女の子と真っ直ぐ向き合えない耕助と心を通わせていく過程は胸に染みます。
マダオっぽい(笑)マネージャー得さんの終盤の活躍も見物♪
おかしくって、でもジーンとくる。
そんな素敵な物語でした。
続編を心待ちにしています!!
(未定だそうですが☆)
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2007/10/17 Wed. 21:58 [edit]

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