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イロイロカケラ

オタクで腐女子なオバちゃんのたぶんお絵かき中心ブログ。10/7/1からFC2。それ以前の記事は前のブログで描いたものです。※版権物の二次作品は権利者と全く関係ありません。画像の無断転載禁!

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マジメSS:ナナりーの見る夢 

今回のSSの主人公は暗黒主人公の妹ナナリー。
ルルが溺愛している彼女ですが、皇帝並みに何考えているのかナゾなキャラですよね☆
彼女の心の中に迫ってみたいと思います。


柔らかな風の香りに振り向くと一面に咲き乱れる色とりどりの花々。
足下はフカフカした芝生の感触。
嬉しくなった私は思いっきり駆けだす。
「ダメだよ!ナナリー、そんなに急いじゃ…」
「ふふ、ナナリー!お兄様が追いつけなくて困ってますよ」
後ろを向くと息をきらしたお兄様と微笑むお母様。
うふふ、こんなに空が青くて風が気持ちいいんですもの。
少しくらい走り回ったって良いでしょう?
さあお兄様、追いかけてきて!
「危ない!ナナリー!」

ーーー突然の暗転。
ナナリーはそれで自分の目が覚めた事を知った。
サイドボードにそろそろと手を伸ばし、置き時計のスイッチを押す。
『午前、2時、27分、です』
無機質な電子音声が時を告げる。
まだ暗い時間だ、目の見えない自分でなくても。
その事はナナリーにとって小さな慰めだった。
ナナリーは一つ大きな息を吐き、今まで過ごした夢の世界の美しさや暖かさを想った。
あの幸せな、そして悲しい夢。
もうあの日々は戻らないと知っているから。
いつものナナリーは、こんな夢を見た時はもう寝ないようにしていた。
色鮮やかな世界が恋しくならないように。
でも今日は…
先が長すぎる。
色を失ってからの楽しい思い出を数えるだけでは持て余してしまう。
心をかすめる先程の色の誘惑。
もう一度…
あの世界で遊んでみようか…
あの鮮やかな世界で。
ナナリーは沈みゆく眠りにその身をまかせた。

「ほら、ナナリー」
差し出されるお兄様の手。
頭が良くて優しくて自慢の、でも心配性のお兄様。
瞳は他のお兄様やお姉様達と同じ綺麗なスミレ色。
髪はお母様と同じ艶々とした黒。
お母様…
お母様の波打つ黒髪は私の憧れ。
私が同じ髪の色にならなかったのは残念。
でもお母様はいつも私の髪を優しい手で結ってくれる。
「ナナリーの髪はお日様の色。ハチミツの色」
歌うように。
大好きなお母様。
その背中に向かって私は駆けだす。
振り向くお母様は何か大声で叫ぶ。
私を抱きかかえる。
急に音を無くしモノクロとなるスローモーションの世界。
そして。
鮮やかに。
目の前に広がる赤。

「きゃああああああああああ!!!」

「ナナリー!大丈夫か、ナナリー!」
気がつくと漆黒の世界で、手には力強いぬくもり。
ルルーシュが悲鳴を聞きつけて急いで飛び込んできたらしい。
「あ…お兄様…」
ナナリーの正気に戻った声に安堵の溜め息。
「どうしたんだ…?ナナリー」
「ごめんなさい、お兄様。夢を…」
「夢?どんな…」
声に心配が滲んでいる。
あの頃とは声も変わり背も随分伸びたであろうが、変わらず心配性で優しい兄。
「…大きなゴキブリがたくさん襲ってくる夢です」
ルルーシュの苦笑。
そう、心配をかけてはいけない。
母の死以降の出来事で自分と同じく、またはそれ以上の心の傷を負った兄には。
でも。
「お兄様、眠るまで手を握ってもらって良いですか?悪い夢を見ないように…」
「ああ、いいよ。ナナリー」
大きな手をそっと握りしめる。
いつか遠くへ行ってしまうであろうこの手を少しでも引き留めたくて。


朝。
食事の席にルルーシュの姿は無かった。
「咲世子さん、お兄様は…?」
「用があると言って早くにお出かけになりましたよ。ルルーシュ様もお年頃ですから…デートかもしれませんね」
「デート…なら良いんですけど…」
「あら?ナナリー様はお兄様をとられて寂しくないんですか?」
「少しは寂しいですけど、お兄様も子供じゃありませんし。私、お付き合いしてる方にお会いした事もありますから」
メイドが意外そうに目をむく。
「まぁ!どんな方ですの?!」
「素敵な方でしたよ。お兄様より年上のようでした」
興味津々で身を乗り出すメイドをよそにナナリーは言葉を続ける。
「それより、今はあちこちでテロがあるでしょう?巻き込まれないか心配だし、もし…お兄様が関わったりしたら…」
メイドは不自然とも思える長い間をおいてから問いかけた。
「ナナリー様はこの世の中がどの様になれば良いとお思いですの?」
唐突な質問にナナリーは迷いのない声で答える。
「お兄様が過去に捕らわれず、ご自分の望みを叶えられるような世界です」



なんとなくナナリーはルルがブリタニアへの反逆を考えているのが分かっている気がします☆
実際に何かやってるかどうかは知らなくても。
そして反逆がルルの救いにならないという事も分かっているのでは。
この兄妹はお互いを思い合うあまり傷に触れられず、本音で話が出来てないと思いますね。
悲しい・・・☆
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2007/07/23 Mon. 13:03 [edit]

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