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イロイロカケラ

オタクで腐女子なオバちゃんのたぶんお絵かき中心ブログ。10/7/1からFC2。それ以前の記事は前のブログで描いたものです。※版権物の二次作品は権利者と全く関係ありません。画像の無断転載禁!

BLOODたす35 

今回の趣向は『時代劇』(笑)
題して『必ず殺す☆仕事人』デス。
どうなることか。


一人の少女が走っていた。
少女の名は、おるう。
おるうは小柄な体の息を弾ませ、ある家に飛び込んだ。
「助けて!あたいの仲間が殺されちゃう!」
その家には二人の男女がいた。
三味線の師匠のお小夜、そして弟子で身の回りの世話をしている把持之助。
(もっとも最近は稽古をつけるのは把持之助ばかりで、お小夜は日々ぐうたらと過ごしているようだが)
お小夜は眉一つ動かさず顔を上げた。
「殺される、とは穏やかではないね。何の騒ぎだい?」
「あたい、あんたが滅法腕が立つって聞いたんだ!あたいの仲間がお侍に殺されそうなんだよ!あたい達…死不の身分が低いからって何してもお上が咎めないと思って、手当たり次第…」
お小夜はキセルをくわえながら言い捨てた。
「…あたし達には関わり合いのない話のようだねぇ」
「!頼むよ!あんたしか頼りはないんだ!何でもするから…」
「こちとら貧乏人には用はないんだ。把持、お客さんに帰っていただきな」
「はい」
「お願いだよ!仲間が…」
小柄な体は上背のある把持之助にあっという間に押し出された。
おるうは慌てて木戸に飛びつくが、いくら動かそうとしてもビクともしない。
おるうは暫し俯いた後、小声で呟いた。
「あたいが…頑張らなきゃいけないんだ…!」
そして小柄な体は闇に向かって走り去った。

お小夜は小さな足音が遠ざかるのを確かめてから口を開いた。
「把持…今の話どう思う?」
「死不は珍しい力を持っていますが、市井の者にとっては単なる下賤の民です。それをわざわざ狙うというのは…」
「そう、臭うさね」
「泥婆の手の者と?」
「…さあ、把持。お仕事の時間だよ」

おるうが広いだけのあばら屋に戻ると暴漢の姿は既になく、息絶えようとする仲間がいるだけだった。
「おるう…戻ってきたのか」
「しっかりして!あたいを置いていったらやだよ!」
「お前は…しっかり生き抜くんだぞ。いいな…」
その言葉を最後に仲間の瞼は力なく落ちた。
おるうは茫然とし、それからゆっくりと瞳に涙を溜めた。
「う…っく、ううぅ…」
ガサッ。
突然背後で物音がした。
鋭く振り向いたおるうの視線の先には、ボロボロに傷ついた若者が二人。
「猛是栖!駆萬!」
「遅かったか…」
駆萬が口惜しそうに唇を噛む。
「二人とも!その傷…」
「逃げるのが精一杯だった…」
猛是栖が視線を落とす。
おるうは泣きじゃくりながら二人にしがみついた。
「良かった…生きててくれて…良かった…!」
「おるう…実は俺達、奴らが引き上げる時に跡をつけて根城を確かめたんだ」
猛是栖の声におるうは顔を跳ね上げた。
「ほ、本当!」
「ああ、俺達がこんな事で泣き寝入りなんてしてられるか!今度は奴らに一矢報いてやる!」
駆萬が血の気の多さを隠さずいきり立った。
三人はそれから暴漢の根城と思われる町外れのカラクリ小屋へ忍び込む策を話し合い、死不の特徴と言える早足でその場を去った。
「ふうん…カラクリ小屋ねぇ…」
物陰からずっと見ていた男女が居たことには気付かずに。

三人はカラクリ小屋の中で息を殺していた。
敵が出て来なければ一矢報いることは出来ない。
しかし全員が出てくればまず勝ち目はない。
じりじりとした気持ちを持て余している時、それは不意に現れた。
「つうっ!」
目に止まらぬ速さで何かがぶつかってきた。
敵は死不と同じ、いや、より早く攻撃する事ができる。
すばやく応戦体制に入るが何分人数が違いすぎる。
次第に追い詰められ、おるうが自らの無謀さを悔やんでいる時に…一陣の光が舞った。
「誰だ!」
敵が驚きの声をあげると、闇の中からゆっくりと人影が浮かび上がった。
若い娘と長身の男。
「ひとーつ、人の活き血をすすり…」
「お小夜、大筋では合ってますが仕事人のセリフではありません」
「あんたも五月蝿いね、把持。…ともかくあんたらの悪行三昧が許せないのさ!いっぺん死んでみる?」
「お小夜、それも色々マズいかと…」
今度は把持の言葉を無視し、お小夜は刀を握り直して駆け出した。
お小夜目掛けて次々と男達が斬りかかる。
おるうは叫びだしそうになった。
が、瞬間。
お小夜の刀が目にも止まらぬ速さで舞い、彼女の周囲に続けざまに敵の血しぶきが咲き乱れる。
逃げ出そうとする者もいた。
しかしその背後には把持之助が音も立てず寄り添い、首筋に重々しい棺桶を叩き込むのだった。
辺りの音が消えた時、お小夜はぽつりと呟いた。
「ふっ…またつまらぬ者を斬ってしまった」
「お小夜、それも違います」
把持之助の突っ込みも耳に入らない勢いでおるうが駆け寄った。
「お小夜さん、あ、ありがとう…!あんた、あたい達を助けに来てくれたんだね!」
「ふっ…さあねぇ?」
謎めいた微笑みで立ち去ろうとするお小夜におるうは更に語りかけた。
「お願いだよ!これからもあたい達と戦っておくれよ!あんたがいたらあたい達、強くなれると思うんだ!」
「お嬢ちゃん…あんた達は何か目的があるようだね。あたしとは違う…」
「お小夜さん…?」
「あんた達はその目的目指しマイペースに進めりゃいい。あたしにはあたしの敵がいるんだ。泥婆という、幕府の闇も飲み込むでっかいワルがね。そのために闇世界の仕事人として生きている」
「お小夜、参りましょう」
「じゃあ、お嬢ちゃん、せっかく助かった命…大切にするんだね」

こうしてニヒルに微笑むお小夜と完全無表情の把持之助は去っていった。
死不の三人が突っ込むべきなのか「カムバーック!」とかノリを合わせるべきなのか迷っている間に。
死不の三人はいずれ仲間にされてしまうことを未だ知らない。



うっわー!駄作を長々とすいません!Y(>_<、)Y
時代劇調というのが分からず、なんか中途半端です☆
(「ひとーつ…」が書きたかっただけだったのに)
ちなみに前回の記事に書いた『イラストネタ』はコレと全く違います。
いつUP出来るのでしょう?(苦笑)
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2006/07/02 Sun. 14:44 [edit]

category: 未分類

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コメント

激遅レス失礼しますっ(汗)

しのぶんさん、今頃のレス失礼します~☆
今週仕事が残業の嵐でPC立ち上げる気力もない日々だったのですよ・・・(言い訳)

>いやはや時代劇の粋な姐さんになってる小夜がイイ(・∀・) !です~
ありがとうございます~♪
粋を通り越してヘンな人に片足突っ込んでる気もしますが(笑)

>うっちーさんの創作お小夜の爪の垢でも煎じて飲みやがれィってんだいへっくしょいちくしょぉい!
アニメの小夜は強がるくせに甘えっ子ですからね~。
・・・ツンデレ?
そうか!それがスタッフの狙いか?!(笑)

ではでは~♪

うっちー #79D/WHSg | URL
2006/07/16 05:46 | edit

遅コメ失礼しますっ

なんか・・・コメント書いたつもりだったのですが、気のせいでしたネ★

いやはや時代劇の粋な姐さんになってる小夜がイイ(・∀・) !です~

・・・本編もこのくらいクールに決めてくれてたらよかったんですがね(苦笑)

なんか早々にヘタレっぷりが戻りつつある小夜たんは、うっちーさんの創作お小夜の爪の垢でも煎じて飲みやがれィってんだいへっくしょいちくしょぉい!<意味不明

それでは~。


しのぶん #79D/WHSg | URL
2006/07/10 21:40 | edit

ど~も~♪

おや、誰かと思えばようかんの旦那じゃありませんか♪
遠いところ、よくおいでなさって。
あちきの拙文で楽しんで頂けたら何よりさね♪
おるうの活躍は画期的でやんしたねぇ。
アレで『萌え』ってぇのはルックス以外の要素も大きいコトが証明されたんだろうねぇ…
それじゃあ、あちきはこの辺で失礼を☆
またのお越しをお待ちしてますよ、旦那♪
(我ながら怪しすぎる…)

うっちー #79D/WHSg | URL
2006/07/08 10:37 | edit

ど~も~♪

時代劇たあ目の付け所が違いやすねぇ、ウッチ~の姐御は♪
お小夜の桃や地獄や石川のセリフがGJデスなぁ~♪
そういやおるうはこれ以来、あのルックスにも関わらずすっかり萌えキャラ扱いデスぜ。
世の中ってぇ~のはわからねぇモンでやすねぇ。
それじゃこの辺で拙者はおいとましやす。
御免なすって♪

ようかん #79D/WHSg | URL
2006/07/07 01:45 | edit

萌えましたね~vv

ハトははさん、毎度どうもっ!

実は時代劇って読んだことなくって、たま~に見たドラマのイメージを思い描いてみただけだったり☆
てなわけで、こんないい加減な出来なんですわ(苦笑)

>しかし泥婆というとちょっと年寄りみたいですね 
生まれた年を考えれば充分年寄りかと♪
(小夜もか!)
モーゼスやカルマンは変換しながらしっくりくる漢字を探したのですが、ディーヴァは最初から頭にこの字がありましたね~。
なんか妖怪ぽくて良くないですか?(笑)

では~♪

うっちー #79D/WHSg | URL
2006/07/02 23:35 | edit

ルルゥ萌えの回ネ

うっちーさん、こんばんは~♪

死不のおるうに猛是栖に駆萬とはっ!
時代劇二次創作なんて、やっぱり本を読んでいる人って違うわ~と思いました。
しかし泥婆というとちょっと年寄りみたいですね 

ハトはは #79D/WHSg | URL
2006/07/02 22:54 | edit

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