イロイロカケラ

オタクで腐女子なオバちゃんのたぶんお絵かき中心ブログ。10/7/1からFC2。それ以前の記事は前のブログで描いたものです。※版権物の二次作品は権利者と全く関係ありません。画像の無断転載禁!

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【佐助と弁丸】 hide and seek 

今回の二次創作は、戦国BASARAの佐助と幼少時の幸村の出会いを妄想してみたもの。
妄想ですけどエロはないし、BL未満の内容です。
目指したのはほのぼの。
興味のある方に読んでいただけると嬉しいです♪







それは穏やかな花曇りの日だった。



今日はお館様が上田から戻ってくる。
屋敷の中は主の帰還の喜びと緊張感に包まれていた。
俺様にとっては煩わしい仕事を言いつけられる日々がまた始まるだけでしかないが。
はいはい、忍の身で文句なんか言えない事は十分承知しているよ。

「佐助はおるか!」
腹の底から響くような声が俺様の名を呼ぶ。
ほら、さっそく人使いが荒いったらないね。
「は、ここに」
雇い主を待たせずにすばやく前にかしづく。
それが忍として望まれる態度だからね。
今度はどんな無茶な命令かと身構えていると、お館様の後ろで小さな人影がそわそわしているのに気がついた。
「これ弁丸、前に出るがよい」
声に促されてその人影はお館様の巨体の影から跳ねるように現れた。
束ねた長い髪がしっぽみたいに揺れてる子供。
目がくりくりとよく動いてる。
好奇心丸出しの、キラキラって言葉がぴったりくる目。
……俺様が一番苦手な種類の人間。
「お館様、その子は」
「おお、この子供は上田の真田昌幸の次男坊でな、訳あってこちらで預かることになった」
「はぁ…」
なんでわざわざ俺様なんかに紹介するんだか。
俺様の怪訝な顔を見てニヤリとしたお館様は言葉を続ける。
「それでな、佐助。おぬしに弁丸の世話を頼もうと思うてな」
「なっ…!!!」
こんな子供の面倒?!冗談じゃない!
「お、お館様、俺様にはちょっと…」
「おぬしは弁丸と年も近い。兄のように弁丸にこの武田屋敷のことを色々教えてやってはくれぬか」
忍の仕事じゃないだろう?
「それがし弁丸ともうす!よろしくたのむぞ!さすけ!」
唖然とした俺様に甲高い声が投げかけられて、胸の端っこがジリッとイラつく。
兄のようにだって?
所詮武将の子供と一介の忍だってこと、こんなチビッ子にもわかってるからこういう物言いするんだろう?
「弁丸も佐助を気にいったようだの。ではよろしく頼んだぞ!」
「あっ、お、お館様っ!」
納得できない俺様を残してお館様は鷹揚な笑い声を響かせながら部屋を出て行った。
袖を引っ張られる感触がする。
目線を下げると弁丸のキラキラした目が視界を埋めた。
「まずなにをするのだ?さすけ!どうする?」
俺様は心の底からお館様を恨んだ。
本当に、子供が大嫌いなんだ。
特にこういう苦労とかしたことない、無垢と言われるような子供が。


俺様は物心ついた頃から忍となることだけを義務づけられてきた。
教えられること、経験することは全て忍になるためでしかなかった。
親兄弟と過ごした記憶もない。
そんな俺様には「子供らしく」振る舞うというのはとても難しいことで、忍であることを隠して侵入した先ではいつも「可愛げがない」と陰口を叩かれていたの知っていたし仕方ないとも思う。
つまり、お館様の言う「兄のように」というのは俺様には到底なしえない任務なんだ。
甲斐の虎ともあろうお方がこんな判断を誤るなんてね。

「ここが厠でー、こっちが寝所」
「あっちは?!あっちはなにがあるのだ?」
「あっちの棟は偉いさんがよく来るところだからアンタは行かないようにね」
無気力に屋敷の中を案内する。
弁丸は俺様の後ろにピッタリと貼りついて距離を開こうとしない。
ああ、さっさとこんな任務終わらせたい……
「ま、アンタが用のありそうなとこはこんなところかな」
そう言って、子供を誰かに押し付けちまおうかと女衆のいる方を探してると腰に強く抱きつかれた。
「あんないはおわったのか?ではさすけ!あそぼう!」
星が割り増しされたような瞳で、赤く染まった頬で俺様を見上げてる。
「い、いや、俺様は他に仕事が…」
「いまのさすけのしごとはそれがしといることなのだろう?おやかたさまがそういってたではないか!」
…ほら。
忍が命令に逆らえないことをよく知っている、上から見た言い方じゃないか。
所詮忍は主にいいように使われてるしかない、他の生き方を教えられてない。
ため息を吐きながら渋々訊いてみる。
「…わかりましたよ。で、何をして遊ぶんです?」
「かくれんぼをいたそう!このやしきはひろいからさがしがいがありそうだの!」


「ではそれがしがおにだな!さすけはこころしてかくれるがよい!」
いーーーち、にーーーーーい………
木に顔を伏せて数を数える声が響く。
じゅーーーーーーーーう!
佐助の昇った木の下をパタパタと走り回る気配がする。
かくれんぼ…ね。
忍の俺様が本気だせば見つけられるわけがない。
せいぜいアンタは走り回って諦めればいいさ。
俺様はそれまで昼寝でもさせてもらうよ。

ふと、本当に寝入っていた自分に気がついた。
いけないいけない。
軽く頭を振る。
もう自分の周囲は西日で赤く染まっていた。
弁丸は誰か女衆からお八つでももらって風呂も勧められているところだろう。
俺様にはどうでもいいことだ。
降りようかとした時、その声は耳に飛び込んできた。
「さすけーーーーーー!さすけーーーーーーー!」
………え?
甲高い声は叫びすぎたのか少し掠れてる。
弁丸が反対に走り出した時に下を通る女衆を呼びとめた。
その年配の女はきょとんと上を眺めてから俺様がいるのに気がつく。
「あれ、佐助。あんたあの若様に呼ばれてるのに何してるの?」
「ちょっと、なんでこんな時間までみんなほっといてんの!」
「もう中に入るように何回も声をかけたさ。でも『さすけとあそんでいるのだからごしんぱいむよう!』って言って全然きかないんだよ」
弁丸は顔も手も着物もあちこち煤けたように汚れてしまっている。
どれだけ探しつづけたのか。
……バカじゃないの。
呆れ顔でちょこまかと動き回る姿を遠くから見つめる。
そしてずっと見ていると、その声が時々震えて瞳が潤んでいることに気がついた。

そうだ。
あの子供は親兄弟から離され見知らぬ者しかいないこの屋敷に突然連れてこられたのだ。
どのような事情があろうとも心細くないはずがない。
なのにあんなに明るく振る舞っていた。
武将の子としての誇りであろうか。
自分が忍の仕事を呪いながらも矜持を持っているように、あの子供も生まれながらに武将として生きているのだろうか。
胸が突かれたような気がした。

俺様は静かに弁丸のいる辺りの木の陰に移動した。
意識して大きく深呼吸する。
足元の小枝を踏みしめる。
パキッ
軽く響く音に弁丸が振り向く。
「あっ!さすけ!みつけたぞ!!」
瞬間袖で目元を拭った弁丸が満面の笑顔で叫ぶ。
力いっぱい走って俺様に飛びついてくる。
「あーあ、見つかっちゃったね」
「いや、とてもむずかしかったぞ!さすけはすごいしのびであるのだな!」
屈託のないその顔で言われた言葉に、自分の中にあった拘りが解けていくのを感じていた。
腕の中できゅるきゅると音が鳴る。
「腹が空いたんじゃないの?」
「む、そういわれてみれば…」
思わずくすりと笑みがこぼれる。
「じゃあ夕餉ができてるか訊きに行きますかね」
「それがしはだんごがいい!」
「団子は夕餉にならないよ」
弁丸と笑いながら歩く俺様を珍しそうに周囲が眺めていた。
そう言えばこんな声を立てて笑ったことなんてあっただろうか。



俺様はこの時思ったんだ。
この人を支えていこうって。
この人なら俺様は忍としての自分に誇りを持てるって。


《END》



まあ……最後の辺りが締まらない文章だなーと自分で納得いかないんですけどね★
実はこの世界観の続きでエロあり小説の構想もありまして(笑)
いずれそっちを書くために先にこっちを書いてしまいたかったんですね♪
そのうちUPするかもしれません^p^
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2011/05/31 Tue. 17:45 [edit]

category: 二次創作(小説)

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