イロイロカケラ

オタクで腐女子なオバちゃんのたぶんお絵かき中心ブログ。10/7/1からFC2。それ以前の記事は前のブログで描いたものです。※版権物の二次作品は権利者と全く関係ありません。画像の無断転載禁!

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オリジナルSS『12ヶ月』#7 ai tai あなた 

はい、私が細々と続けてるオリジナルのSSシリーズ(もちろんBLww)の続きです。
今回は7月っちゅーことで七夕をイメージ…したんだけどさほど七夕でもないような★

語り手は岡本→上杉→岡本→上杉→岡本、と交互にいきます。
初めて読む方はカテゴリーの「オリジナルSS」から探して第1話から読んでいただけるとよろしいかと♪
いや第3話くらいからでも支障はないかな?(笑)

あ、コレ重要ですね★
※注意!ホモエロシーンあり!!!
BL漫画or小説読んだことない人&その手が苦手な人は今すぐ引き返してください!!!!!


では上記にご承諾いただけた方、ドーゾ♪

***********************************

低く続く振動音、高速で流れてく景色。
「いやぁ、上杉は落ち着いてるなぁ。これなら本番もバッチリだな!」
目の前にはお茶のペットボトルを片手に上機嫌な数学担当教諭の吉川。
「いえ、緊張してますよ?僕は人前に出るの得意ではないので」
誰もが嘘だろうとツッミたくなるような涼しげな笑顔で答えるのは俺の隣に座る上杉。
「またまた!余裕たっぷりって顔で!」
吉川にそう言われるのももっともだ。
上杉は資料をパラパラと捲りながら言葉を返す。
「そんな風に良く言われるんですけど、本当なんですよ。でも今回は岡本が一緒なんで心強いです」
飲んでたコーラを吹くかと思った。
……いきなり俺に振るな!!!
「そうだな。岡本、お前がこんなに数学が好きで研究熱心だったとは知らなかったぞ!」
「え、ええまあ」
俺も知りませんでしたよ、そんな事。
曖昧な返事をしながら上杉を軽く睨む。
気づいてるのか気づいてないのか、上杉は涼しい顔のままだ。
こいつが2年の時から個人でなにやら面倒くさそうな数学問題についての研究をやってたのは知っていた。
3年になってからその論文を手直ししてどこぞかに提出したとゆうのも聞いていた。
でも。
………勝手に俺の名前を共同研究者として書いていたなんて聞いてない!!!
おかげで高校生数学コンクールとかの優秀論文発表とシンポジウムとやらに呼ばれて、こうやって上杉と吉川という俺にとってありえない組み合わせで新幹線に乗り込む羽目になったのだ。
「…俺は何にも発言できないからな」
小声でボソリと呟く。
「いいよ。岡本とこうやって一緒にいられればいんだから」
綺麗に微笑む上杉から慌てて目を逸らす。
「ははは、お前ら本当に仲がいいんだな!」
豪快に笑う吉川に苦笑いを返す。
ええ、仲はいいですよ。
ゲイである上杉から好きだと言われる程度に。
そしてついつい一緒に過ごしてしまう程度に。
でも俺は上杉に対する態度をはっきりさせてない。
上杉もキスまではしてきたことあるけれど、それ以上は踏み込んでこない。
好き…なんだと思う、でも言いきれない。
だからこんな泊りで出かけるのって微妙すぎるんだ。
色んな意味で。
……行き先を含めて。

そんな想いをよそに新幹線は目的地の駅に到着した。
冷房の効いた新幹線から降りた途端、湿り気のある熱気が体を包む。
「あっちー………」
もう夕方だというのに7月の太陽はなかなか沈まない。
吉川が地図を出してホテルの方向を調べようとすると、上杉がサラリと指をさす。
「先生、住所表示だとこっちだと思いますよ」
本当に何をやらせてもソツのない奴だよな。
上杉の言う通り進んで行き、間もなく俺達は今夜の宿であるビジネスホテルに辿りついた。
「いらっしゃいませ」
慣れないホテルに少しビクつきながらフロントに会釈する。
今日は7月7日。
そのせいかロビーにはささやかな七夕飾りが並んでいた。
吉川がチェックインをするのを後ろで待ちながらボンヤリとそれらを眺める。
と、その時。
誰かの携帯が鳴りだした。
「あ、失礼」
吉川だった。
フロントに背を向けて話し出した吉川は一言二言喋った途端大きく息を飲み、その後は小声で何やらまくし立てる。
明らかに狼狽した顔の吉川に上杉が声をかけた。
「先生、何かありました?」
「あ、ああその……子供が…事故にあったって……病院から…」
えええ!!
驚いてる俺の横で上杉が素早く口を挟む。
「先生!早く戻ってください!お子さんの側にいてあげないと!」
「あっああ…でもお前ら…」
「僕達なら大丈夫です。もう高三ですよ。自分達でどうにかできますから」
「そ、そうか?悪いな!それじゃ頼んだぞ上杉!」
泡食った吉川は参加書類やら学校から出た宿泊費やらを上杉に押しつけると、さっき出てきたばかりの駅に向かって走り出していった。
その姿を見守る俺達にフロントがおずおずと声をかける。
「あの…それではお部屋はどのようにいたしましょうか?」
「ツイン一部屋でお願いします」
さっきまでの心配そうな顔はどこへやら。
上杉はいつもの涼しげな笑顔でチェックインをはじめた……。
ん………ツイン?…一部屋?
2人っきり!!!!!
吉川が大変だって時に俺の頭は「2人っきり」という言葉がグルグル回り始めた。
そしてふと耳に入った上杉の呟き。
「ま…これは好都合か」
え?どういう事?!
き、聞き間違えかな……?
ははは……★

上杉は今日こそ俺との関係をはっきりさせるつもりなんだろうか?
上杉の後ろを歩きながら俺は妙に緊張していた。
何の変哲もない部屋に入る頃には背中に汗びっしょりだった。
冷房がガッチリ効いたホテルの中で。
「さて」
上杉がベッドに腰を下ろし流し目をこちらに向ける。
えと…これは……その……
俺の焦りを知ってか知らずか、上杉は緩く微笑んでこう言った。
「実は俺、義父からこっちの親戚の所に挨拶行くように言われてるんだ。これからちょっと出てくるよ。あんまり遅くならないと思うけど、待てなかったら晩飯済ませといて」
「……………うん」
なんだ…緊張して損した。
好都合ってのは門限とか吉川に設定されなくてすむとか、そうゆう事かな、きっと。
うん、今さら上杉も俺を焦ってどうこうしようなんて思わないよな。

俺はあからさまにホッとした顔をしてたんだろうか。
「それじゃ」
上杉は苦笑を残して部屋を出た。
その後ろ姿がドアの向こうに消えるのを確認してから俺は呟く。
「…やっぱり好都合だ」
俺も、この街でしたい事があったから。
すごく。
すごく迷ったけど。
でも整理をつけたいから。

◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇

慣れない街の繁華街。
それでも待ち合わせスポットってヤツはわかりやすい場所に決まっている。
ソワソワと浮き足立った表情の女の子やキョロキョロと落ち着かない男達。
そんな期待感を滲ませた人の間をぬって俺はあまりありがたくない待ち合わせ相手の姿を探してた。
「おーーーい!上杉、こっちこっち!」
向こうが先に俺を見つけたようだ。
振り向くとニコニコと背の高い男が駆け寄ってくる。
「よぉ、ここすぐ分かったか?」
「ええ、大丈夫です。前田さん」
「…相変わらず敬語」
長めの髪をかきあげながら苦笑。
相変わらずなのはそっちだろう。
俺に執着するのも。
「人間そう変わるもんじゃない。あなたもそうでしょ?」
「でもずっと無視してたお前が急に会ってくれるなんて、俺にとっていい方に変わったって期待したいんだけどな」
「…立ち話じゃゆっくり話せない。どこか入りましょう。お酒はダメですからね」
そう。
今回の遠出、俺の目的の一つはこの男とスッパリ縁を切る事。
岡本ときちんと向かい合う為に。

前田さんは俺と昔付き合っていた男、自分としては苦い思い出しかないけれど。
岡本は俺と前田さんが付き合ってた事を知ってから、男同士ってのをリアルに意識するようになった気がする。
そして前田さんがまだ俺に執着してる事もたぶん気付いてる。
時々俺が着信を無視するのを物言いたげな目で見つめたりしてるから。
今のままじゃ岡本と関係を進めても前田さんの影を気にしてしまうだろう。
俺は余計なことは排除して岡本とちゃんと付き合いたい。
大丈夫。
この人の俺への執着はオモチャを他人に取られた子供みたいなものだって分かってるから。
誰にだって本気を見せない、本気なんかなれない人なんだから。

前田さんが俺を連れていったのはすぐ近くの喫茶店。
ほの暗い店内は座席の間にびっちり観葉植物が並べられていてB.G.Mのジャズのボリュームが妙に大きい。
奥の席に座りコーヒーを二つオーダーすると、前田さんは俺の手の甲に自分の手をすっと重ねて微笑んだ。
なるほど、下心丸出しのチョイスだな。
ぺしっ★
「…いってーなぁ」
「そういうつもりではないので」
「じゃーナニ?そっちから会いたいって言ってきたんだぜ?」
手の痛みにもめげずに、音の大きな店内で俺の耳元に口を近づける前田さん。
俺はことさら大きな声で、語尾をはっきりと発音した。
もちろん笑顔で。
「もう俺に一切構うなって言いに来たんです」
「…そんな事でわざわざ?お前が?」
「だってあなた無視や電話で釘刺すだけじゃめげないでしょ?直接会えば……」
体をすり寄せた瞬間前田さんがドキリとしたのが分かった。
「俺の携帯番号も消去できる」
ヤツの目の前に突きつけたのは今ポケットからすり取ったばかりの携帯。
目の前の男は頭を抱えて大仰に溜め息を吐いた。
「マジかよ……七夕に会いたいって言うから期待したのに」
「こっちに来るついでってだけです。相変わらずロマンチックな事が好きなんですね。それでどれだけの男をたぶらかしたんですか?」
「ひでーなぁ。俺今でもお前に惚れてんのに」
「たわ言はもう聞きませんよ」
そう言って携帯を開こうとした瞬間、俺の手の中で着信が鳴った。
仕方ないので携帯を差し出しかけたら前田さんはすごい勢いでひったくった。
「あ、悪い!ちょっと!」
慌てて小走りで入り口に向かう。
…どうせ今の男だろ。
こいつの誠意なんてそんなもんだ。
せっかくだからトドメを刺すのに利用させてもらおう。
俺は足音を忍ばせて前田さんの背後に近づいた。

「え?こっち来てんの?!」
この人がこんな明らかに焦った顔をするのは珍しい。
遊びに向かないタイプにでも手を出したか。
「…あー、その…今は…用事あって……」
面白い。
「え?ま、待ってるって?!でも…」
可笑しくって前田さんの肩越しに囁いてみた。
「いいじゃないですか、会ってあげれば。俺の用はすぐ終わるし」
ピクリと震える肩。
その瞬間携帯の画面が目に入った。
『岡本』
…………………え?
「なに?!なんでっ……岡本?!」
「ちょ!う、上杉っ!」
奪い取った携帯は既に切られていた。
指を動かすのももどかしく着信履歴を開く。
そこに表示された名前は確かに『岡本』
番号は俺が間違う筈のない彼のものだった。
「前田さん…なんで岡本があなたに電話してくるんですか?」
携帯を握りつぶしたい衝動と戦いながら目の前の男に尋ねる。
しかし相手は視線を泳がせたまま口を開かない。
「……どういう事か説明してもらいましょうか!」
胸ぐらを掴み思いっきり声にドスを効かせると前田さんは観念したように口を開き始めた。
滅多に声を荒げない俺のドス声はなかなか効果的なようだ。
「その……ゴールデンウイークに帰省した時…ちょっーーーと、お近づきに…」
そんな前から?!
「お近づきって、何したんですかっ!アンタっ!!」
「いや…アイツ経験なさそうだから……お前をどうゆう風にしたらいいか教えてあげようかと…」
余計なコトを!!!
「そしたら……なんか違う方向に効いちゃったみたいでさー…ははは…」
掴んだ手を思い切り振り下ろすと前田さんはあっけなく地面に転がった。
見下ろした目で、ドスの効いた声で宣告する。
「……岡本はどこで待ってるんですか?早く言ってください。言わないと……」「ははははいぃぃぃっ!」
◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇

手持無沙汰な俺はすっかり氷の溶けたアイスコーヒーを意味も無くストローでかき混ぜていた。
あの人は来るだろうか。
……前田さん。
来ないかもしれない。迷惑だったかもしれない。
所詮俺は上杉のオマケみたいなもんだから。
いくら電話で優しい声を聴かせてくれても。
でも、俺はあの日あの人の手に感じた自分を再確認したかった。
そうでないと……俺が上杉の傍にいていいのか決められない気がしたから。
あ、上杉はもう戻ったかな。
俺がいないと心配するだろうか。
まあ入れ違いになったとか道に迷ったとか言えばいいか。
うん。
一人で勝手に納得した俺はぬるいコーヒーをすする。
そして壁の大きな時計を見上げた瞬間、不意に背後に気配を感じた。
「…!前田さ…?」
振りむいて、そして固まった。
俺の目の前にあるのは良く見知った整った顔。
「前田さんなら来ないよ」
「…うえすぎ?」
「引率教師がいないからって遅くまでフラフラしてちゃいけないな。ホテルに戻るよ」
口調はいつも通り落ち着いてるのに、その声や表情は見たこと無いくらい冷たくて。
掴まれた腕だけが妙に熱かった。
意外なほどの力強さに俺の足はモタモタと引きずられていく。
「…なんで?」
顔を見た時からの疑問を小声で呟くと、それは上杉の耳にしっかり届いてしまった。
「なんで?それはこっちのセリフだよ」
振り向く上杉の刺すような視線。
ゾクリと震える俺の背筋。
怒らせた。
普段あんなに穏やかな上杉を俺は怒らせた………

道中上杉は何も訊かず、俺も何も言い訳しなかった。
ただ無言でホテルへの道を進む。
腕はがっしりと掴まれたままで。
ほんの10分くらいの距離のはずなのにやたら長く感じる。
沈黙に耐えかねて、何を言っていいか分からないけど口を開きそうになった時。
「え?」
上杉は急に狭い路地に入り、そこからネオンが瞬く建物に入っていった。
引っ張られるままの俺の目の端に看板の『ご休憩、ご宿泊』の文字が映る。
あっけにとられてる間に上杉は無言で部屋の写真が並ぶ大きなパネルのスイッチを押して、スタスタと廊下を進むと番号を確認して多くのドアの内の一つを開けた。
「う、上杉。泊まってたホテルに戻るんじゃないのか?」
おずおずと話しかけると上杉は俺の肩に手をかけ、あっという間に広いベッドに体を倒された。
抑え込まれた俺は動くことができない。
「ビジネスホテルで大きい声出されても困る」
「お、大きい声って…」
「前田さんとこういう事するつもりだったんだろう?」
上にのしかかる上杉の俺を見下ろす瞳が冷たいのに燃えるようで。
綺麗で怖くって、胸が押しつぶされそうだ。
そんな風に思ってたら、その顔が近づき口を塞がれた。

「んっ…んん!」
歯の隙間を執拗に舌でなぞって、わずかな隙間から熱い舌が入り込んでくる。
そして口の中で生き物のようにうごめく。
舐めて、絡めて、吸って。
口蓋の上を執拗になぞられると下半身に熱が集まってきたのが分かる。
「ふ…あっ……」
漏れる声が恥ずかしいけど抑えられない。
今まで舌を入れるキスを数回されたけど、それとは全然違う。
気がつくとキスと同時に背筋や小さな乳首も撫でまわされていて、与えられる刺激に頭がおかしくなりそうだ。
「あんっ…んん……あ!」
視界が朦朧としてくる。
抵抗する気力もない、だらしなく口の端から唾液が流れる俺の耳元に上杉は冷たく囁いた。
「そんなに前田さんに抱かれたかったの?……淫乱」


◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇

快感に蕩けていた岡本の目が見開かれた。
そして彼は悲しげな顔で「ごめん…」それだけ言った。
酷い事を言っている、自分で分かっている。
そして否定してくれない事に傷ついている。
……勝手なんだ。
俺が岡本を好きになったのも、岡本に好かれてると思ってたのも。
でも許せなかった。
他の男、しかもあんなヤツに抱かれようとしたことが。
今まで好きだから大事にしたかった。
なのに今は好きだからメチャクチャにしたい。
その体に自分を刻みたい。
こんな凶暴な衝動が自分の中にあることを初めて知った。
嗜虐的な気分で耳朶に歯を立てる。
「…っつ!」
「邪魔したからね。代りに俺が抱いてやるよ」
「でっ…でも、お前抱かれる方なんじゃ…」
「やり方くらいは知ってる」
抱くのは初めてだけど、どうすれば感じるかは分かってる。
それに。
服越しに下腹部をすり寄せると岡本は赤くなって目を逸らした。
さっきの岡本の反応で俺の下半身は十分昂ぶっている。
「…んああっ!あ…あん……」
ほら今だってちょっと脇腹をなでただけで、臍に舌をはわせただけで身をよじって息を荒くしてる。
感度が良すぎる。
岡本がこんな風になるなんて知らなかった。
普段子供っぽいその顔が目を潤ませて歪むのはとてもエロティックに見える。
これは前田さんが手を出したくなるはずだ。
……そう思った瞬間俺の頭の中は真っ白になった。

「ひゃっ!」
俺は岡本のハーフパンツを下着ごと引きずり降ろしていた。
「や…な、なに…?」
何も言わず岡本のそそり立ったものを口に含む。
「…だ、め!それ………う、あ…あん…!」
舌先を存分に動かして丁寧に舐めあげる。
カリに軽く歯を立てると、先端に舌を差し込むと岡本の体は大きくビクつく。
透明な液が滲んでいる。
その反応を楽しみながら、今度は小さく窄まった後ろの穴に指先を差し入れてみた。
岡本の体が固まる。
「……や…」
「こうして欲しかったんだろ?」
皮肉な笑みを浮かべてベッドヘッドの棚からローションとゴムを取りだす。
「違…!い、いっ!」
身を竦ませた岡本の腰を押さえながらローションを塗りたくった指を根元まで差し込んだ。
きゅうっと肉に挟まれる感覚にドキッとする。
岡本の目は潤んでいて今にも涙が零れそうだ。
指を動かしてみる。増やしてみる。
「あ…やだ…それ、ああ…んっ…んっ!」
その度に岡本の腰が揺らぎ中が動く感覚があり、いつの間にか夢中になっていた。
そうか、こういう風に「入れたい」と思うのか。
「うえすぎぃ……お、おかしく…なりそ……ん…もう…や…」
蕩けた声をあげる岡本の懇願するような目を見たら、もう理性なんて欠片もなく吹き飛んだ。
ゴムを付けるのももどかしく、岡本の体をひっくり返し腰を掴むと自分のものを性急に推し進める。
「い、いたぁあっ!あっ!」
「う…あ…」
急ぎ過ぎたのか岡本が高い悲鳴をあげ背中をのけぞらせる。
俺も思わず声が漏れる。
引き込まれそうな感覚に眩暈がしそうだ。
そうだ…動くんだった……
ゆるりと腰を進めると中がまたきゅうっと絞める。
「お、岡本…締めすぎ……息吐いて」
「え?わ、わかんない。ねえ何?これ…なんか……ヘンだよ…ねぇ…んん…」
パニックを起こしたのかしゃくりながら舌足らずの喋り方をする岡本。
やっと息を吐いたら強く引き込まれて、ものすごい気持ちよさだ。
俺は腰を強く打ちつけて、できるだけそこに意識を集中させる。
「…あ、あん…うえすぎ……うえすぎ…やあっ!…ああん!」
岡本の声も段々激しさを増して。
どくん。
俺は初めて人の中で射精した。
俺のものが中で震えている間に岡本も細い声をあげて達した。
ぐったりと岡本の上に覆いかぶさる俺、赤い顔をして放心した岡本。
二人で動けなくてじっとしていた。

ずっと。
肌を合わせたいと思っていた。
その日が来たら幸せだろうと思ってた。
なのにこの胸にポッカリ穴が空いたような気持はなんだろう。
恥じらった表情で目を伏せる岡本を眺めてると泣きそうになった。
「……前田さんにこんな風に抱かれたかったの?」
「え」
「前田さんはどんな風に岡本を抱いたの?そんなに会いたかったの?!ねえ!」
ダメだ、感情が抑えられない。
「何か言えよ!!」
「上杉……」
頬を熱い水滴が流れて、自分が泣いてることに気がついた。
「ごめん…」
岡本が俺の肩に顔を埋める。
「なんで謝るんだ。レイプまがいの事したのはこっちなのに」
「上杉を傷つけたから」
岡本の腕が俺の背中をさすり、やがて指が髪を撫でる。
「前田さんには……ちょっと触られただけだよ。俺上杉と今したのが初めて」
……………………え?
「そうなのか?!」
こくりとうなずく岡本。
「じゃあなんで言い訳しなかったの」
「前田さんに抱かれてみようと思ったのは本当だから」
頭を殴られたような気分になった。
「…やっぱり前田さんがいいの?」
「そういうんじゃなくて………」
岡本は言いにくそうに頬をかきながら話しだした。
「…俺あの人から上杉が抱かれてたって聞いて。俺は抱かれる方が向いてるって言われて……お前と付き合うのはちゃんと男を抱ける奴じゃないとダメなんじゃないかと思ったんだ。だから…その……俺が本当に男に抱かれた方がいいのか試してみようと…」
「だからってなんで前田さん?!」
「だって俺他に男抱ける人知らないし!あの人に触られてそんなに嫌じゃなかったし!」
……急に可笑しくなってきた。
「くくく…」
「う、上杉?」
「お前…バカ」
「ええ?!」
「バカだよ、試すなら…俺にしとけば良かったのに」
最初からそう言ってくれればもっと優しくできたのに。
「だ、だってお前がソッチもできるなんて思わなかったし…」
口ごもって赤い顔をシーツで隠そうとする岡本。
そっとシーツをよけて抱き寄せ、目蓋に口づける。
「俺はお前にだったら何でもできるんだよ」
岡本の顔が更に赤くなった。

◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇

翌日の論文発表とシンポジウムは上杉によって滞りなく終了した。
さすがというかなんというか。
俺はただ痛む腰をさすっていただけだった。

そして今は、あれから俺達の恒例になった週末のお泊り勉強会。
「はぁーーーーーーっ!終わった!!」
ついつい問題集の上に突っ伏して叫んでしまう。
上杉先生の指導は厳しいのだ。
「お疲れ様」
上杉が振り向き、微笑み、顔が近づく。
唇が合わさり、数回甘くついばむと深く深く味わいあう。
舌がゆっくりと離れると上杉が熱のこもった目を向ける。
「じゃあ今度は体を動かそう?」
「……なんかその言い方、エロオヤジくせー」
「じゃあセック」
「わー!言い直さなくていいから!!」
そんなやり取りの間にも上杉の腕は俺に絡みついて、あちこち撫でられた体はビクビクと震える。
「ね…ベッドいこ…」
「…ん」

こうやってすっかり恋人らしくイチャついてる俺達だけど。
実のところ一番興奮したのは最初の、上杉が怒ってる時だったとゆうのは内緒にしとく。

《END》

*********************************

字数制限に引っ掛かりそうな長さになってしまいました★
では続きも予定してますので良かったらまたドーゾ!
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2009/07/27 Mon. 17:04 [edit]

category: オリジナル小説(BL)

cm 2  tb 0 

コメント

ゆかりんさん江

はじめまして!
ようこそいらっしゃいました♪

実はコレ、前後編に分けて加筆修正しようと思ってるんですよね★
字数制限と戦うあまり描写が足りなすぎた!と思ったんで(汗)
ラストも違うシーンにしたいし。
多分「淫乱」のセリフは残すけどww

SSはあまりコメントもらえないんで書き込んでくれて嬉しいです♪(*^_^*)
良かったらまた読んでやってくださいΓ○;

うっちぃ #79D/WHSg | URL
2009/08/22 20:46 | edit

Unknown

そんなに前田さんに抱かれたかったの?……淫乱..ってとこが印象に残りましたぁ♪

ゆかりん #79D/WHSg | URL
2009/08/22 18:58 | edit

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