イロイロカケラ

オタクで腐女子なオバちゃんのたぶんお絵かき中心ブログ。10/7/1からFC2。それ以前の記事は前のブログで描いたものです。※版権物の二次作品は権利者と全く関係ありません。画像の無断転載禁!

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オリジナルSS:「12ヶ月」#2 ショコラなきもち 

こないだ思いつきで書いたSS『好き好き大嫌い』の続編を書いてしまいました★
もちろんBLなので苦手な方は避難してください!
R指定は今回もナシww



◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇


「岡本…好き…」
俺の耳元で囁いてる男は同じクラスで隣の席の上杉。
恥ずかしい台詞に俺が黙って赤面しているとヤツの顔が近づいてきた。
腰に回される腕。
俺の唇を啄むように動く口。
「んっ……ん……」
呼吸を止めているのが苦しくて思わず声が漏れる。
その時。
俺の唇を何か温かいものがスルリと割って入ってきた。
ちゅく…ちゅく…ぴちゃ……
え………?コレって……コレって………!!
「!!!!!」
どんっ!!
「な…っ!何しやがる!!」
「何って…キス」
「ししし舌なんか入れやがって!俺達男同士なんだぞ!」
狼狽する俺に上杉はちょっぴり笑いながら言う。
「男女でも男同士でもするこた同じだよ」
更に言葉が続く。
「気持ち良くなかった?」
なんだかその目が妙に艶めかしくて。
「わ…悪かったな!どーせ女相手でも経験ねーよ!」
カッとなった俺は捨て台詞を残して放課後の校舎裏から駆け出した。

くそう……上杉のヤツ、どうせ俺は年齢イコール彼女いない歴だよ!!!
不意に上杉の声が頭の中に響いてくる。

『男女でも男同士でもするこた同じだよ』

同じ……………
ってコトは………キスの先も……………?

……………………………………………………………

頭がグルグルしてくる。
ああダメだダメだ!!
経験の無い俺にはイメージなんてできやしない★
そもそも……
俺達…付き合ってるって言うのかなぁ?
上杉は時々甘ったるい声で俺に『好き』って言うけど。
クラスの中ではフツーの態度だし。
いや、男同士で人前でベタベタされても困るけど!
それに……あの余裕タップリの顔を見てると「もしかしてからかわれてるんじゃないか」って思いも捨てきれない。
アイツから見たら俺なんてガキなんだろうなぁ……
同じ年なのになぁ……

足を止めた俺は上杉が触れた唇を指でなぞっていた。
アイツの感触を思い出しながら。

その時。
女の子達の歓声が耳に飛び込んできた。
「きゃあ!あれ美味しそ~~~!!」
「何よお?プレゼントにするんでしょ?」
「ん~、でも自分でも食べたぁい♪」
振り返るとお菓子屋のショーウィンドウの前で騒いでる女の子達。
ああ…そっか…もうすぐバレンタインか……
上杉ってチョコ好きかなぁ……
「!!!」
自分の頭に浮かんだ考えにギョッとする★
いい今おお俺なにを……!?

「あれー?岡本くん?」
頭を抱えてしゃがみこんでると背中に声をかけられた。
振り向くとそこにいたのは同じクラスで上杉と反対側の隣の席の女子。
「佐久間さん」
「赤い顔して何見てんのー?あ、岡本くんもチョコ欲しいんだ?」
俺は慌てて高速で首を振る。
「いっいや!そんなんじゃ!全然!!」
…冷や汗が流れてくる。
「だいたい俺モテないしさー。ははは」
照れくさくて目をそらしたら佐久間さんが俺の顔を覗き込んできた。
「そんなコトないと思うけどな」
「…え」
そして彼女はイタズラっぽい声で提案する。
「ね、あたしがあげようか?チョコ」


翌日。
「おはよ」
教室に入り自分の席に着くと右側から声がかかる。
ニッコリと笑った上杉。
「……はよ」
「昨日は悪かったな」
ちっとも悪いと思ってなさそうな余裕の顔で言われても俺の気分は晴れない。
「別に…」
「なぁ、岡本今日ヒマ…」
「岡本くーん!おはよーーーーー♪」
今度は左側から声。
「佐久間さん」
「ねぇねぇ、岡本くんはどれがいいと思う?」
雑誌のバレンタイン特集のページを開いてすり寄ってくる彼女。
背中に上杉の視線を感じる。
「えー、そうだなぁ。俺はコレなんか…」
「そう?!コレとかどう?」
うあーーー★見てる見てる!上杉のヤツ!
でも…ここは敢えてスルー。
だってさ…俺ばっかアイツに振り回されるのって……悔しいじゃん………
「ね?岡本くん?」
「あ?ああ!うん!」



それから俺と佐久間さんは度々話すようになったけど、上杉はめったに声をかけてこなくなった。
俺をいじるのに飽きたのかな…
……きっと元に戻っただけなんだ。
なんでもない、ただのクラスメートなんだから………


日々は過ぎて。
2月14日、放課後。

「さびぃ……」
俺は一人、佐久間さんからもらったチョコが入ったカバンをぶら下げて肩をすくめながら駅への道を歩く。
バレンタインなんて日のせいか寒さのせいか、いつもよりくっついて歩くカップルが多いような……チクショー★
寒さをこらえながら足を進めていく。
そこの角を曲がると駅前と住宅街の分かれ道だ。
すると。
そこにはマフラーに顔を埋めるように立ってる男がいた。
なんだか厳しい顔をして。
「…上杉」
「一人?」
「うん…」
上杉の表情が少し緩む。
「ちょっと、付き合ってくれる?」
住宅街側の道を指差すヤツに俺は黙って頷いた。


7分後。
俺達は公園のベンチに座ってた。
普段は近所の子供とかいるんだろうけど今日の寒さではほとんど人影もない。
木々に囲まれたこのベンチにいる俺達は二人きりだ。
「はい」
上杉が自販機であったかいコーヒーを買って渡してきた。
缶の熱さが指先にじんわりと広がる。
「……なんだよ。俺に構うのに飽きたんじゃないの」
俺の隣に座った上杉は真っ直ぐ前を向いたまま話しだした。
「岡本が佐久間と帰ったら諦めようと思ってた」
え…
「岡本ってノン気だろ?女の子寄ってきたらそっちの方がいいに決まってる。そしたら俺…勝ち目ない」
こいつ…そんなこと……
「俺なんてそんなモテねーよ」
「でも佐久間にモテてた」
そして上杉はちょっと俯いて消えそうな声で続けた。
「俺にも……」
いつも悠然とした上杉のこんな不安そうな顔を見るのは初めてで。
なんだかヘンに嬉しくて。
俺は、佐久間さんからのチョコは「他校にいる彼氏へのプレゼントの相談にのったお礼」という事実を言わないことにした。
「で、俺が佐久間さんと帰ったら本当に諦めたのかよ?」
ちょっと意地悪な気分で訊いてみる。
「どうだろ…やっぱり諦められなかったかも。こんな物持ってきてるくらいだから」
「?」
緩く微笑む上杉。
「これ…開けてみて」
クリスマスケーキでも入っていそうな箱を差し出される。
おそるおそる箱を開くとそれは。

大きな大きなチョコレートケーキ。
上に小さく「すき」と書いてある。
「これ…」
「俺が作った」
「え?!」
「お前に…俺が本当に好きだって事どうしたら分かってもらえるかって考えて……それで………」
寒さのせいで赤くなってると思ってた上杉の頬が更に色を濃くする。
「……もらってくれる?」
見事なケーキと小さな文字。
こいつ、もしかしてすごく不器用なんじゃないか?
気持ちを表すのが。
そう思ったらこの男が妙に可愛く見えてきたんだ。
なぜか。

俺はカバンからある物を取り出して上杉の手に押しつけた。
「……これやる」
「岡本」
それはコンビニで買った何の変哲もない一枚の板チョコ。
「おっ俺が食べようと思って買ったヤツだけど!こんなデカいのもらったら食べらんないからお前にやるよ!」
いつもの上杉みたいに余裕のある言い方したかったけど無理みたいだ。
声は上擦ってるし、きっと俺の顔は今の上杉に負けないくらい赤い。
顔を上げられない。
上杉にどう思われてるんだろう?
ドキドキしてヤツの言葉を待ってると……その腕が俺の体を力強く抱きしめてきた。
「ありがとう……すごく……嬉しい」
久しぶりに耳元で聞く上杉の声は、とても心地良く胸に響いて。
あったかい………
俺は幸せな気持ちでその腕に体を預けていた。

「ん?」
ふと。
上杉の肩越し、俺の視界の端に何か映った。
ヤツのカバンの横の紙袋。
山積みになっているのは、キレイにラッピングされたチョコ達………
「どうかした?」
「おま……随分チョコもらってんじゃねえかよ……」
「ああコレ?せっかくくれるって言うから断るのも悪いかと思って」
「ホイホイ受け取んなって!!俺の事好きって言ったくせに!」
「……お前だって佐久間からもらってただろ」
「お俺はアレ一個だけだぞ!」
「数の問題じゃない」
「うるさい!そんなにあんなら俺のチョコなんか要らねーだろ!返せ!!」
「ダメだ!これだけは渡せない!!」
その手からチョコを奪おうとする俺と、いつになく必死に抵抗する上杉。
「初めて岡本からもらった物なんだから!!!」
…コイツ………今のは殺し文句だ★
お、俺だってっ!!!
俺は思い切って自分の唇を上杉の頬にぶつけてみる。
キスとも言えないような乱暴な動作だけど。
「岡本……?」
ヤツの白黒した目を見ると急に恥ずかしくなってきた★
「そ…そんなもんいつだってやるよ!だから……他のチョコ全部寄越せ」
上杉の顔がパアッと明るくなる。
「うん…全部あげる。大事なのは岡本からもらったのだけだから」
……なんでコイツはこう恥ずかしいコトを臆面もなく言えるのか。
でも俺も負けず劣らず恥ずかしいヤツなのかもしれない。
何しろ、こんな寒風吹きすさぶ冬の公園で男同士で手を握りしめて見つめ合ってるんだから。



さて。
この大きなチョコレートケーキと袋に山盛りのチョコ。
待っているのは虫歯かニキビか、もしくはメタボ?
……愛されるって意外とほろ苦いコトみたいだ★



◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇

はい、いつもながらお粗末でした~~~★
R指定ナシと言っといて冒頭からコレかよ!と思いましたか?
結局エロくなかったデショ♪(笑)
思いついたキッカケは、アニメ『純情ロマンチカ2』最終回のバレンタインエピソードww
「あー、バレンタインねー。そーいやそんなイベントもあったねー。書いたコトなかったねー」と思いまして(笑)
(私にとってリアルバレンタインはダンナの仕事のノルマの為にチョコを注文する日です★)

この二人はそーゆー季節ごとの行事が似合いそうなんで、思いついたらまた書くかもしれませんww
読んで「かわいーなぁ♪」と思う方が一人でもいてくれたら嬉しいですvv
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2009/01/23 Fri. 13:10 [edit]

category: オリジナル小説(BL)

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