イロイロカケラ

オタクで腐女子なオバちゃんのたぶんお絵かき中心ブログ。10/7/1からFC2。それ以前の記事は前のブログで描いたものです。※版権物の二次作品は権利者と全く関係ありません。画像の無断転載禁!

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オリジナルSS:「12ヶ月」#1 好き好き大嫌い 

久しぶりにオリジナルのSSです。
予測はできると思いますが(笑)案の定BLなので苦手な人は避難してください!
R指定はナシよww
今まで書いたシリーズとは違う全くの単発物です。
ではドーゾ♪


◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇

ずずずっ……ずずっ…

「岡本…その鼻水、どうにかなんないの?」
6時限目の授業中にいつの間にか寝入った俺は息苦しさで目が覚めた。
時は既に放課後。
がらんとした教室で鼻をすすっていると隣りの席のヤローが文句をつけてきた。
「バカ言うな、上杉。風邪を即効治せたらノーベル賞もんなんだぞ…ずびっ★」
「それは分かるけど、せめてちゃんと鼻をかめ」
ティッシュを差し出される。
「ん…さんきゅ」
ぶびびびびぃ~~~っ…
俺は遠慮なく力いっぱい鼻をかむ。
あー…ちょっと寒気もしてきた。
頭いてぇ……これヤバいかも……
あ。
その時俺はある事に気づいた。
「そういや上杉なんでまだいんの?もうみんな帰ってんじゃん」
「心配だったんだよ。お前の寝方具合悪そうだったから」
……心配。
な、なんかこそばゆい★
でも……こいつイイ奴…なのかも……
「でもさ、昨日はそんなにヒドくなかったよな?なんか無理した?」
「んー、無理とゆうか…」
「なに?」
「昨日家帰ってシャワー入ろうとしたらボイラー故障してて水で。何かで体暖めようと思ってガンダム無双始めたらなんだか朝になってた」
「うっわ…お前……バカ★」
「るせ。どうせ俺はお前と違ってバカだよ」
ずびっ!ずびびびっ!
「まぁ、そんなトコも好きなんだけど」
………………………………………………
「…今なんつった?」
「俺が、岡本を、好き」
……ただでさえ鼻が詰まって閉じられない口が余計閉まらなくなった。
「以上。何か言ってくれないかな?告ってんだから」
「……マジ………なワケないよな…?」
「大マジ♪」
「おおお俺ら男同士だし!!!」
「あ、岡本ってそーゆーの気にしちゃう方?」
熱の上がってきた頭がグルグルする。
予想外の事態に俺が返事を出来ないでいると、微妙に接近していた上杉の手が俺の手に重ねられた。
「…俺、優しくするよ?」
その声を聞いたらなんだかゾクッとして。
俺は鞄をつかんで走り出してた。


同じクラスだけど何となく接点がなかった上杉。
先月の席替えで隣り同士になってからあれこれ話しかけてくるようになった。
最初はスカした優等生かと思ってたのに案外気さくで、面倒見が良くって。
メールもたまにやり取りするようになって。
もしかして俺ら友達?とか思ってたんだ。
そんなあいつが俺を好きって……好きって……!

だだだだだだっ!!
ばんっ!!!
荒い音を立てて部屋に飛びこんだ俺は。
ワケの分からない動悸を抱えながらベッドの上に崩れていった。


それから俺は3日間熱にうなされ。
フワフワした思考の合間にちょこちょこと上杉の微笑んだ顔とか俺をかばうような仕草が浮かんできて。
「あれは俺が好きだってコトだったのか…」とかボンヤリ呟いてから慌てて部屋に誰もいないのを確認したり。
あいつの声を思い出したら胸が変な傷み方をして今年の風邪はタチが悪いとかブツブツ言ってた。
そして俺が寝込んでる内に2学期は終わり冬休みに突入し。
上杉からは何の音沙汰もないまま正月を迎えたのだった。


「…………………」
じっと携帯の画面を見つめる。
ブブブ♪
震える携帯の画面にはメール着信の表示!
即行でメールを開くと…
「佐藤か……」
中学からのダチの佐藤から変わりばえしないあけおめメール。
また携帯が震える。
「鈴木か……」
「なーにガッカリしてんのよ。誰からのメール待ってんの?」
「かっ母ちゃん!!別に……つか人の携帯覗いてんじゃねぇよ!」
「あ、もしかして彼女?んふふー♪アンタも色気づく年頃かーw」
「ちげぇよ!!!」
俺の怒鳴り声をカケラも気にせず浮かれながら離れていく母親。
その背中を見ながら
「彼女じゃねぇよ…」
そう口の中で呟いていた。
きっと今は回線が混んでてメールも繋がらないんだ、とか自分に言い聞かせて。

でも3ケ日が過ぎても上杉からはメールも電話も年賀状も、何一つなかった。



とうとう今日から3学期。
あの野郎、病気でもしてんのかなぁ……
学校に向かう足取りが重い。
校門をくぐりらしくない溜め息を吐くと、いきなり聞き覚えのある声が耳に飛び込んできた。
「おはよー」
「きゃあ、上杉くん元気だったぁ?ww」
「うん、元気。このとーり」
女子と笑いながら喋ってる。
…なんだよ。
俺のこと好きって言ったくせに。
やっぱ冗談だったのかよ…!
そうだよな。
好きなヤツの事冬休み中ほっといたりしないよな。
あれはあいつの冗談で。
なのに俺ばっかあいつの事考えてグルグルして……バッカみてぇ!!!
無性に腹が立った俺は、ずっと押したくてでも迷っていたメアドを押した。
たった一言だけ打って。

『テメーなんか大嫌いだ!!!』


ムカムカしながら教室に入る。
「おっはよー、岡本生きてたかー」
「おう…」
「機嫌わりーな★」
話しかけてくるクラスメートにも愛想振りまく気分じゃない。
どすんっ!
荒い音を立てて席に 着く。
「岡本おはよー♪」
ムカムカの元凶がヘラヘラ笑いながら近づいてきた。
「……気安く話しかけんじゃねーよ」
俺は思いっきり睨みをきかせる。
でも上杉はキョトンとした顔のまま。
「どした?」
ああっ!イラつく!!!
がたんっ!!
「え?ちょ、岡本。どこ行く…?」
俺は上杉の手を引っぱって教室を出て、人気のない教材準備室に入った。


「岡本こんなトコで何……」
「てめえっ!!さっきのメール見てないのかよ!!!」
俺は自分の送信した文章を上杉の目の前に突きつけた。
なのにヤツは間抜けな顔で。
「あ……俺、携帯年末に落として無くしちゃって…今持ってないんだ」
って………ええ?!
「持って……ない……?」
「そう、だからそのメールも見てないし。ずっとみんなのメアドも分かんなくて困ってたんだよなー★今日にでも新しいの買いに行こうと思ってたんだけど。岡本に付き合ってもらって。そしたら岡本のメアドを一番最初に入れられるだろ?」
…冷や汗が流れる。
え……と…、つまり俺が腹を立てていたのは………
「で、岡本はそんなメール送るほど何に怒ってたの?」
「え、いやその」
「…もしかしてずっとメールしなかった事?」
「べ、別に…」
「俺に会いたかった?」
「バ…バッカ!!そんなんじゃ…」
上杉がクスリと笑う。
「岡本、顔真っ赤」
ああ憎たらしい!!!
上杉はジリジリと距離を詰めてくる。
「冬休み中俺の事考えてた?」
「おっお前は俺の事なんか気にしてないんだろ?!」
「俺は考えてたよ……どうすればお前が俺の事好きになってくれるかって」
…耳元でそんなセリフ言うのは反則だ。
風邪はすっかり治ったのに顔が熱い。
いつの間にか俺は上杉の腕の中で、あいつの肩に寄りかかっている。
これが心地いいと思うなんて。
あんなにムカついたヤツなのに。
「携帯…俺にも選ばせろ」
やっと一言絞りだした。
「もちろん」
上杉の唇が俺の瞼に落ちてくる。
その優しい仕草は俺の冬休み中のイラつきを溶かすのに充分だった。


でも罠にハマったような気がするのは何故だろう?



◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇


いかがでしたか?
今回はあえてライトに可愛い雰囲気を目指してみました♪
つか最近あんま長文書いてないんでリハビリも兼ねて(笑)

発想の元はですね……
子供宛てに来た年賀状。
3ケ日も過ぎてから子供宛てに友達から「大嫌いだ」って書いた年賀状が届いたんです。
ま、まさかイジメ?!とか焦って子供に「あ、あんたコレ…?」と聞いてみるとヤツは平然として。
「あー、コレね(クスリ)Hが良くふざけて言うんだよ」
「え、でもコレHくんじゃないよ。Kくんだよ」
「あ?ホントだ。なんで……………あー!そっか!Kに年賀状出してなかった!!」
「えええ!なんで出さなかったんだよお?!」
「だってK去年引っ越して住所分かんないのに2学期末はずっと風邪で休んでて聞けなかったから」
「書け!今からでも年賀状書け!」
「えー今からぁ?意味なくね?」
「いいから書け!!」
とまぁ、こんなやり取りがありまして。
勝手にKくんがどんな想いで「大嫌い」と書いたのかなーと考えて。
「相手に期待してたからその通りにいかないと『嫌い』って言っちゃう。つまりは『好き』なんだなvv」と妄想に走りまして(笑)
そんでこうなった次第ですww
いやー、妄想の種ってどこでも落ちてるんだね!♪


※1/28ちょびっと修正しました。
修正箇所は上杉のセリフ。
これ書いてた時はまだキャラが定まって無くて口調がバラバラでした★
2作目書いて自分の中でだいぶイメージが出来てきた感じです。
この作品は「シリーズ 12か月」と題して連作にしようと思ってます。
テーマは「季節行事」wwww
月毎の彼らの変化を描いていきたいです♪
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2009/01/08 Thu. 17:28 [edit]

category: オリジナル小説(BL)

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